京都にも広がったU-16プロコンの輪。初代チャンピオンは京都橘高等学校の加藤大晏さん

 U-16プログラミングコンテスト京都大会実行委員会は11月3日、第1回U-16プログラミングコンテスト京都大会を開催した。会場は京都市伏見区の京都橘中学校・高等学校。参加資格は、25年4月1日時点で16歳以下で、原則として京都府在住、または京都府にある小中高に在学する児童・生徒。小学生から高校生までの計11名が参加した。初代チャンピオンには京都橘高等学校の加藤大晏さんが輝いた。準優勝は京都橘中学校の坂本直輝さん、3位は立命館小学校の山崎唯人さんが獲得した。

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左から、3位の山崎唯人さん、優勝した加藤大晏さん、準優勝の坂本直輝さん

 コンテストは、碁盤の目状のフィールドを舞台に各選手がプログラミングしたコマを戦わせる対戦型プラットフォームCHaserで実施。くじ引きで決めたトーナメント表に従って進行した。1回戦ではサーバーから切断されたりブロックにめり込んで自滅したりする選手が続出。しかし、2回戦以降徐々に対戦レベルも上がり、初回とは思えないほど白熱した戦いが繰り広げられた。決勝戦は中学生と高校生の戦い。互いにブロックで自らのコマを囲んでしまうという珍しい場面もあったが、接戦の末に勝利をもぎ取った高校生の加藤さん。試合後のコメントで「これまで上越妙高大会に2回参加してきた。3回目の今回、やっと優勝できてうれしい」と話した。

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決勝戦の模様

 今大会に先立って、9月と10月にかけ、計3回の事前講習会を実施。京都府私立中学高等学校連合会などの後援も得て本選を開催した。実行委員長を務めた京都橘中学校・高等学校の長谷川卓也 教諭は「昨年、一昨年と新潟の上越妙高大会に参加させてもらっていたが、いよいよ京都で開催することができた。社会ではAIの存在感が大きくなっているが、基本はプログラミング。プログラミングを身に着けるということは、自分の成長だけでなく、社会への貢献にもつながる」と話した。
(ITジュニア育成交流協会・道越一郎)

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参加者で記念撮影