大阪でも始まったU-16プロコン、第一回の優勝は十三中学の後藤快斗さん

 大阪府立城東工科高等学校・ロボット部は10月19日、同校のユニバーサルデザイン実習棟で、「U-16プログラミングコンテスト城工大会」を開催した。舞台はゲームプラットフォームCHaser。各選手がプログラムして作ったコマ同士を碁盤の目状のフィールドで戦わせる。第一回大会の今回は7名が参加した。総当たり戦の予選を経て4名が決勝に進出。熱戦の末、大阪市立十三中学校の後藤快斗さんが優勝した。

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第一回大会で見事優勝した大阪市立十三中学校の後藤快斗さん(右)と大阪府立城東工科高等学校 電気系の田辺仁史教諭

 大阪地区で初のU-16プロコンともいえる城工大会。プログラミングに関心を持つ中学生に発表の場を提供、ICTエンジニアの養成につなげることを目的とし、同校電気系の田辺仁史教諭が立ち上げた。ロボット部の顧問も務める田辺教諭は「和歌山のU-16プロコンの話をうかがっていた。是非大阪でもやりたいと思っていたところ、ロボット部に3名が新たに入部してくれたこともあって、今年から開催することにした」と話す。

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決勝戦の模様

 6月に応募を開始。プログラミング言語Pythonを使った8月の夏期講習会を経て本選の開催にこぎつけた。本選では、初開催ながら全体に高いレベルの戦いが繰り広げられ、コマが同じエリアにとどまったり、場外に出たりすることはほとんどなかった。ただし今回は、初回ということを考慮して、勝敗は獲得したアイテム数のみで決定。相手のコマにブロックを置いて勝利する「プット」は未実装だったため、コマ同士がすり抜ける、珍しい場面が何度か見られた。

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会場の城東工科高校。コンテストは左奥のユニバーサルデザイン実習棟で開催された

 初回から東大阪市教育委員会の後援も取り付け、順調なスタートを切ったU-16プロコン城工大会。主催校の城東工科高校は来年度から布施工科高校と統合し、東大阪みらい工科高校として生まれ変わる。大会名称は変わる可能性が高いが、田辺教諭は「是非来年も開催したい」と意欲を語った。(ITジュニア育成交流協会・道越一郎)

04.jpg参加者全員で記念撮影