ついに道南へ! U-16プロコン函館大会、作品・競技部門で開催

 北海道に五つめのU-16プロコンが誕生した。道南初の大会である第1回U-16プログラミングコンテスト函館大会は、10月19日、函館市中央図書館視聴覚ホールで開催された。

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 U-16プロコン函館大会は、アクロホールディングスのグループ企業で函館に本社を置くアクロクレインの経営陣が「旭川のような大会をぜひ函館で実現したい」と、大学や高校、行政、地元IT企業などを説いて回り、旭川・北海道大会実行委員会がこれに協力することで実現にこぎつけた。実行委員会には市内の大学、高専、高校、中学の指導者と函館市、地元企業やITコミュニティなどが名を連ね、後援に北海道教育委員会、函館市教育委員会などが入っている。

 8月31日に開催された事前講習会には小学校3年生から高校1年生までの24人が参加し、公立はこだて未来大学と函館工業高等専門学校の学生たちがチューターとして指導にあたった。

 10月19日の本大会は、作品部門と競技部門の2部門で、これまでの学習の成果を競った。自由に作成したデジタル作品を評価する作品部門は、審査の結果、中学校3年生の川瀬隼さん金賞に輝き、銀賞に中学校3年生の高野大河さん、3位に小学校6年生の金浜一蕗さんが入った。

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スムーズに動くプログラムが多かった。これは決勝戦終了の瞬間

 碁盤目のフィールド上で参加者が作成したプログラム同士を戦わせる対戦型ゲームプラットフォーム「CHaser」を使用する競技部門には、五つの高校から1年生11人が参加した。予選はボットとの対戦で上位8人が決勝トーナメントに進出。いずれのもスムーズな動きで、積み重ねてきたプログラミングの練度の高さがうかがえた。決勝は函館工業高校勢同士の対決となり、優勝は福島翔さん、準優勝は奥野龍斗さん、3位には遺愛女子高校1年生の杉本瑠奈さんが入った。

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U-16プロコン函館大会の競技部門・作品部門の受賞者

 競技部門入賞の3人は、11月3日にイオンモール旭川駅前のイオンホールで開催される第6回U-16プログラミングコンテスト北海道大会に出場し、旭川予選と釧路、帯広、札幌の各大会を勝ち上がってきた強者たちと北海道チャンピオンの座を争う。

(文・写真:ITジュニア育成交流協会 市川 正夫)