バクーで狙え金メダル、情報オリンピック日本代表選手決まる

 情報オリンピック日本委員会は3月24日、8月に開催する国際情報オリンピック・アゼルバイジャン大会の日本代表選手を決定した。代表入りしたのは宮崎県立宮崎西高等学校 2年の戸髙空 選手、筑波大学附属駒場高等学校 2年の行方光一 選手、灘高等学校 1年の平木康傑 選手、筑波大学附属駒場高等学校 1年の米田優峻 選手の4人。行方選手は昨年の日本大会に続いての出場、米田選手は昨年、開催国特別枠での参加だったが今回は晴れて代表入りした。また、昨年日本代表として活躍したN高等学校の清水郁実さんは役員として随行し日本代表選手をサポートする。

日本代表の座を獲得した4人-左から戸髙空選手-行方光一選手-平木康傑選手-米田優峻選手.jpg
日本代表の座を獲得した4人。左から戸髙空選手、行方光一選手、平木康傑選手、米田優峻選手

 日本代表は、2月に開催した日本情報オリンピックで選抜された21名の中から春季トレーニング合宿を経て決定。8月4日~11日にアゼルバイジャンの首都バクーで開かれる国際情報オリンピックに出場する。国際情報オリンピック(IOI)は、数学、物理、化学など7つある科学分野のオリンピックのうちの1つ。中高生以下を対象としてプログラミングの力を競う。80を超える国と地域から4人ずつの選手が参加。現実の課題をモデルにした問題を解くアルゴリズムを考案し、プログラムにまとめ効率の良さを競う。日本代表として出場経験のあるOBは「数学の問題をプログラミングで解いていく感覚」と話す。世界中から同世代の才能ある若者が集い交流し、親睦を深め人脈を広げることができるのも特徴だ。(BCN・道越一郎)