ドスパラがリユースPC贈呈式、水戸工業高校のマイコン部・工業技術部に

 企業から高校の情報技術系クラブに「自由に使うことができるPC」を贈るITジュニア育成交流協会のリユースPC寄贈斡旋プログラム。7月27日、昨年度の寄贈対象校の一つ、茨城県立水戸工業高等学校で、協会の協賛企業、ドスパラによるリユースPCの贈呈式が行われた。今回、水戸工業高校のマイコン部・工業技術部にリユースPCを提供したのはネクスウェイとドスパラの2社で、合わせて20台のノートPCを寄贈した。贈呈式では、ドスパラの西尾伸雄社長がマイコン部1年生の青柳夏輝君に目録を手渡した。

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マイコン部1年生の青柳夏輝君(左)にリユースPCの目録を手渡す西尾伸雄社長(右)。見守るのは、マイコン部・工業技術部顧問の山﨑悟先生(右奥)とマイコン部顧問の中島智広先生(左奥)

 青柳君は、寄贈されたPCの使い道について、「マイコン部が取り組んでいる自律型ロボットの国際コンテスト、WRO(World Robot Olympiad)で活用したい」と話した。ドスパラの西尾社長は、「寄贈したPCが実際に皆さんの役に立つのはとてもうれしい。自由にどんどん使ってもらって、その経験をもとに将来ゲームをつくったり、社会に役立つアプリを開発したりという活動につなげてほしい」と励ました。

 情報技術科実習助手でマイコン部顧問の中島智広先生は、「学校にあるPCでは、プログラミング環境は整っているが、OSやソフトのインストールはあまり経験できない。環境構築の段階から自由に使えるリユースPCはとてもありがたい」と感謝した。

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マイコン部・工業技術部の1年生の皆さん。夏休み中、贈呈式のために集まってくれた

 情報技術科教諭でマイコン部・工業技術部顧問の山﨑悟先生は、「リユースPCをCやJAVAなどの言語実習に活用したい。また、アルディーノやラズベリーパイなどのマイコンをコントロールするのにちょうどいいので、ロボコンのプログラム制御にも使用できる。学校にはデスクトップPCしかなく、今回寄贈を受けたノートPCが初めてのモバイル環境だ。持ち運んで使える環境はとても貴重でありがたい」と話した。総勢40名の部員のマイコン部と工業技術部が目指す次の目標は、12月に開催される情報オリンピックの予選通過。贈られた20台のモバイル環境が大活躍するに違いない。

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茨城県立水戸工業高等学校は、水戸駅から車で10分ほどの元吉田町にある

 企業・団体で使わなくなったPCを学校などで活用してもらおうと、Tジュニア育成交流協会が2012年に始めたリユースPCの寄贈斡旋プログラム。5年目となる昨年度は、水戸工業をはじめ4校に56台のリユースPCを提供した。
(ITジュニア育成交流協会 道越一郎)