栃木でも第1回U-16プロコン開催、競技部門で塩田ののはさん、作品部門で大谷月輝さんがそれぞれ優勝
2024年11月13日
イベント
U-16プログラミングコンテスト栃木大会実行委員会は11月10日、栃木県矢板市の生涯学習館で第1回U-16プログラミングコンテスト栃木大会を開催した。コンテストは、対戦型ゲームCHaserで戦う競技部門と、Scratchで作成したオリジナル作品の出来栄えを競う作品部門の2部門で開催。競技と審査の結果、午前中に行われた競技部門では、那須烏山市立南那須中学校、塩田ののはさんが優勝した。また午後にプレゼンテーションが行われた作品部門では、最優秀賞に「矢板りんご集め」の矢板市立東小学校、大谷月輝さんが輝いた。
競技部門には8名が参加。A、Bの2組に分かれて行った総当たり予選を経て、各グループ上位2名の4名で決勝トーナメントを戦った。今大会の特徴は自滅負けがほとんどなく「プット勝ち」が多かった点。取ったアイテム数で勝敗が決まることの多いCHaser。しかし、相手のコマの上にブロックを置いて一気に勝負をつける「プット勝ち」はスリリングで見ていて面白い。初回とは思えないほど、各選手が予選から続々とプット勝ちを決め、会場は大いに盛り上がった。予選A組を2勝1敗で1位通過した塩田さん。「敵が近づいてきたときに待ち構えて倒すよう工夫した」と話す。準決勝では目論見通りプット勝ち2連発で決勝進出。決勝でも初戦プット勝ち、さらにアイテム数で2戦目も勝利し、初代チャンピオンの座を勝ち取った。競技部門の準優勝は茂木町立茂木小学校、小林慶介さん、3位は茂木町立茂木中学校、小林優羽さんが獲得した。
作品部門では15名が参加。それぞれ工夫を凝らした作品を発表した。最優秀賞を獲得した大谷さんの「矢板りんご集め」は、UFOから出てくる星を避けながらりんごを集めるゲーム。星にあたるとライフが減り、りんごを取るとライフが増える。「宇宙人がかじったりんご」より「きれいなりんご」を取るとライフが増える量が多い。けん玉を取るとさらに高得点だ。矢板の特産品りんごをモチーフに、矢板の自然や施設を取り入れた5つのステージで遊べる。審査員は「程よい難易度で作り込みが美しく、地元愛溢れる作品」と評した。作品部門の優秀賞は「すごい!かくれんぼ」の那須烏山市立烏山小学校、花塚奈月リュシーさん、プレゼン賞は「アンダールイ」の那須烏山市立江川小学校、栗田琉衣さんが獲得した。
実行委員長を務めた、子どもICT支援協会の佐竹哲也 代表理事は、埼玉県、U-16プログラミングコンテスト上尾大会の立ち上げメンバー。「昨年、矢板市地域おこし協力隊の四十万さんと知り合ったことがきっかけで、この地で開催することになった。来年もぜひ第2回大会を矢板市で開催したい」と話した。(ITジュニア育成交流協会・道越一郎)